Qumranクムラン
実存する死海文書を絡めた歴史・文化・宗教ミステリー。
内容は古代と現代を行き来して、国境の枠を超えてくるのでかなり壮大。
そしてロマンスあり。恋愛要素はストーリーのスパイスというよりは、本質的な(運命的な)愛を表現しているので読んでて胸がギュッとなる。
死海文書(クムラン文書)のことを深く知らなくても、読み進めていくうちに説明があるので、当時の様子が目に浮かぶようになる。(それが当時の真実に即しているのかは不明だし証明も不可能だが。)
実存の古文書を取り扱いつつ、今となっては誰も真実なんてわからない当時の様子に思いを馳せて、物語のロマンスとサスペンスとミステリーで想像だけが膨らんで夢中で読み終えた。
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