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Citizen Kane市民ケーン

新聞王ケーンは、『バラのつぼみ(Rosebud)』という言葉を呟いて亡くなる。

ケーンの回顧録の作成担当者トンプスンは、その言葉の真意を探るために、ケーンの元妻達や友人や知り合いを訪ねて取材して回る。

 

小さな下宿を営む両親の元に生まれたケーンは、母親の強い希望で幼いうちに無理やり銀行家の元へ養子に出される。

青年になったケーンは、友人と三人で新聞社を盛り立ててビジネスを繁盛させる。

一番目の妻とは、妻の地位(大統領の姪)が目当ての関係だったようで愛情は通わなかった様子。子供はいるけど、若い愛人の元へ通うようになる。

知事選に出るが、その女性問題がスキャンダルとなり落選。

そして離婚。

そしてその愛人と再婚。

友人であり、新聞社を共に運営していたリーランドとの関係に亀裂がはいる。

広大なザナドゥ城で、二番目の若妻は退屈なあまりパズルで時間をつぶし、ケーンは離れた場所のソファーに座って(部屋が広すぎるから)大声で妻に話しかける。

そして広大な邸宅があるにも関わらず、わざわざピクニックへ出かけてテントで過ごす。

二番目の妻も出ていく。

妻たちも友人も、ケーンから去る時にはみな『ひとりよがりで愛がない。自分のことしか考えていない』とケーンを非難して行く。

 

ネタバレしてしまうと、

ひとり寂しく豪邸で息絶えたケーンが最後につぶやいた言葉『バラのつぼみ』とは、子供のころの、たぶんケーンがまだ純真で素直だったころの、自身の遊具についていたロゴだった。

 

ケーンのモデルは、ウィリアム・ランドルフ・ハースト。

ザナドゥ城ならぬ、ハースト城という悪趣味な豪邸が実在する。


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