Simple Life Log
ジョナサン・キャロルによるヴェナスクシリーズ。 ジョナサン・キャロルの本の中で一番のお気に入りだし、私の人生に深く根差している。 現実と魔法の境界線を行ったり来たりする。 生活のすぐ隣にある魔法。 生活に入り込んでいる魔法。 気づいたら手に取って、なんだったら所有していたと言える魔法。 性格の悪い嫌味なやつにだって神のご加護はいつだってあるし、気づいたらいい奴になってしまったり何てこともある。 頭のネジがぶっとんでおかしくなったって、それは神の恩恵かも知れない。 性格が悪いけど唯一の特技の仕事で一生懸命に働いたら、理不尽な理由で一晩でぶっ壊されるかも知れない。 それでもそれが神の御心ならばまた再開ができるかも知れない。 性格がねじ曲がってて身持ちの悪い女だって、アラブの王様の息子に見初められるかも知れない。 すごく愛にあふれた内容だと感じる。 性格が悪かったからって、何なんだろう。 倫理観に欠けて身持ちが悪くったって何だっていうんだろう。 二股してた女の片方を寝取られても問題ない。 大使館員の大使にゴミを見るような目で見下されても問題ない。 心を許した友人から「キミって本当に恵まれているのに、なんでいつもそんなに不満だらけなの?」って聞かれたら、ちょっとは反省しよう。 なんというか根本的な、生きているだけでいいんだよ的な大地的なエネルギーと愛を感じるストーリーだった。
原作はジョン・クラカワー著作の『荒野へ』。 裕福な家庭に生まれた若者が、物質的生活に厭世感を抱き、アメリカやメキシコを放浪して最後アラスカで食中毒で倒れるまでを描いたストーリー。 途中ヒッピー達との交流を持つ。 両親の元を飛び出したものはいいものの、最後、草原に捨てられたバスで寝泊まりをして空腹で食べた植物で食中毒を起こして泣きながら死んでいくシーンはなんとも救いようがない。 だけれども、風景や描写が綺麗で何度も観てしまった映画。